ストロベリーピクチャーズは、1995年沖縄で撮影された映画「青い魚」の撮影時に、当時この映画の撮影監督を務めていた菅原一剛を中心として生まれました。その映画は35ミリフイルムで撮影されました。当時は、まだまだアナログフイルム中心の時代ではありましたが、デジタルの台頭によって、この先「写真＝スチール」と「動画＝ムービー」がより親和性を強く持った時代が来るであろうことを予感させる時代でした。

ストロベリーピクチャーズは、基本的には写真家が中心として活動する会社です。その中で、幸運にも様々なかたちの仕事に恵まれました。中でも2005年よりスタートしたアニメ「蟲師」においてオープニングディレクターとして、その全制作をストロベリーピクチャーズが担当しました。それは2014年よりの第二期通称「続章」においても、同様なかたちで制作を担当しました。そして共に、本編のエンディングにおいても動画的な写真として担当させていただたこともあって、ぼくたちにとっても、とても大きなひとつの礎となりました。

そして現在、写真及び映像を取り巻く状況は、設立当時とは大きく変わりましたが、幸いにもぼくたちの活動においては、益々以前にも増して、その可能性は拡がっていると実感しています。

そんな今だからこそ、ストロベリーピクチャーズは、今まで以上にこの社会の“日常”にしっかりと眼差しを向けながら、光溢れるこの世界を映し出していきたいと考えています。

2020年5月
ストロベリーピクチャーズ　代表 菅原一剛