〈菅原一剛〉写真集『DUST MY BROOM 2』が発売



2009年に発売された菅原一剛写真集「DUST MY BROOM」から15年。
あらゆるもののデジタル化が進み、東北大震災やコロナ禍を経て、人々の暮らしは大きく変わり、さらにリサイクルや環境課題に関する世の中の状況も激動し続けています。そんな時代とともに変化する「ゴミ」を菅原一剛は20年撮影し続け、この度、第2弾としての『DUST MY BROOM 2』が赤々舎より刊行となりました。

リサイクルという再生の為に存在する”大切にされている”ゴミたち、
まずこの写真集の表紙を飾る写真は、まるでオブジェのように写し出された異質でありながら造形的な美しさを感じさせる鉄塊。
そして、ゴミに関わった人たちの思いも写しだされているかのようなさまざまなゴミの写真たちと続き、最後にはリサイクルの工程の中で徐々に再生素材として生まれ変わっていくプラスチックやペットボトルから生まれる「フレーク」が並び、これからの”再生“の可能性や期待感を表すにふさわしい白い世界が続きます。

ページを繰るほどに、「黒」から「白」、「静」から「動」を感じさせる構成の中に、菅原一剛が捉えたリサイクルと再生に対するまなざしが感じられる一冊になっています。
224ページの整然と並ぶ「ゴミ」の集合体から見えてくる、日常の暮らしの中にある美しい“再生”のすがたを、ぜひご覧ください。

全国の書店の他、赤々舎オンラインショップやAmazonほか、ネットショップ等で順次販売予定です。

赤々舎オンラインショップ
http://www.akaaka.com/publishing/dust-my-broom-2.html

また出版を記念して、7月18日から31日まで韓国ソウル「Look in side」にて展覧会も開催されています。
@hell_lookinside

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菅原一剛「BROOMからBLOOMヘ」より抜粋

「日本という国は、文化や生活のなかに「再生」という概念が色濃く根付いている。暮らしのなかに息づく再生のすがたはとても美しい。昨今では、伝統工芸の分野でも、若者たちを中心に新たな再生のあり方が模索されているようだ。
これまでリサイクルというと、そのシステムと過程すべてにおいて“処理”という捉えられ方が主だったが、これからのリサイクルは、むしろ“生み出す”という能動的な作業となるはずだ。これこそがリサイクルの新しいかたちと思われる。
 だからぼくはこれからも、リサイクルという行為のなかで、ほんの小さなこと、ほんの小さなはじまりだとしても、そこから生まれるひとつの「BLOOM=咲く」が生まれる瞬間とそのすがたに、自身のまなざしをよりしっかりと向けていきたいと思っている。

もう一度、すべてをやり直すために。
 “BROOM=ほうき”から“BLOOM=咲く”へ

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菅原一剛写真集 『DUST MY BROOM2』

判型:H247cm×W189cm(B5変形)

価格:5,500円(税込)

発行 : 株式会社赤々舎

発売日: 2024年7月15日

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